沖縄は台風シーズンに入りました。毎年、台風が近づくため、慣れっこになっている方もいっらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方は要注意!
台風対策を怠ると、床上・床下浸水被害にあったり、人にケガを負わせる場合もあります。
今回は賃貸不動産の台風対策を紹介したいと思います。ぜひ、台風前にチェックしてみてください。
【目次】 |
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1.ベランダの台風対策 1)室内に退避できない物は固定する 2)植栽は室内に入れる 3)物干し竿は室内へ入れる 2.室内の台風対策 1)換気口(プッシュ式レジスター)は閉じる 2)窓枠のレールを掃除する 3)窓枠のレールに新聞や雑巾などを詰める 3.停電に備える台風対策 1)オール電化の家庭はカセットコンロを用意 2)飲用水・食料は停電を前提に購入 3)モバイルバッテリーの充電を忘れずにする |
1.ベランダの台風対策
1)室内に退避できない物は固定する
台風対策の基本ですが、ベランダや共用廊下にあるものは、飛ばないようにしっかり固定してください。
万が一、物が飛んでいってしまうと、最悪の場合、歩行者にケガを負わせてしまいます。
2)植栽は室内に入れる
ベランダに植栽を出したままにすると、台風の強風で葉が散ってしまいます。
普段なら掃除をすれば問題はありませんが、台風は暴風と大雨をもたらします。
植栽をベランダに放置すると、暴風で散った葉が、大雨で流されてしまい、排水口をふさぎます。
排水が詰まってしまうと、床上・床下浸水の原因となるのです。
排水口が詰まった時点で、葉っぱを取り除けたらいいのですが、台風時はベランダの窓を開けると危険をともないます。
台風時はベランダの掃除ができません。
また、賃貸不動産には、2~3世帯に1つの排水口を共有している建物があります。
植栽を中に入れ忘れてしまうと、他の世帯に迷惑をかける恐れがでてしまいます。
私たちは賃貸不動産の管理をしていますので、入居者より、「寝ている間に排水口が詰まってしまい、朝起きたらベッドの下が大変なことになっていた」という連絡を受けたことがあります。
台風前には必ず、植栽を室内へ入れましょう。
3)物干し竿は室内へ入れる
何もかかっていない物干し竿。これも台風時にベランダに置いていたら危険です。
服などが何もかかっていないので、竿自体は風の影響を受けないように考えてしまいます。
しかし、竿が軽いので、暴風で簡単に外れて飛んでいきます。
この物干し竿でベランダの窓が割れたというケースがあります。
私がこれまで「賃貸管理・建物管理」をしている中で、入居者より窓が割れたという報告を受けたことはありません。
しかし、ネット上で物干し竿が飛んできて、ガラス窓が割れたと投稿している方がいました。
台風真っ只中に窓ガラスが割れることを想像してみてください。
割れたガラスは危ないですし、雨風が入ってきます。もちろん管理会社の者や補修業者も行くことができません。台風が去るまでは、窓ガラスが割れ、雨風が吹き込んでくる状態が続きます。
忘れずに物干し竿も室内へ入れましょう。
2.室内の台風対策
1)換気口(プッシュ式レジスター)は閉じる
建築基準法が改訂され、賃貸不動産の各部屋には室内換気口が設置されています。
換気口にはプッシュ式レジスター(フタを押すと開閉することができるタイプ)という製品が設置されているのがほとんどだと思います。
これを開いた状態のままにすると、台風時の雨が室内に吹き込んでしまいます。
室内に雨が入るとカビの原因になりますし、壁材が石膏ボードだと劣化の原因となります。
忘れずに換気口を閉じるようにしてください。
2)窓枠のレールを掃除する
窓枠のレールには、雨を外に排水する穴があります。
その穴がゴミでふさがってしまうと、雨水が捌けず、室内に雨水がオーバーフローしてしまいます。
台風時は大量の雨が降るため、その危険が増してしまいます。
忘れずに掃除をしましょう。
3)窓枠のレールに新聞や雑巾などを詰める
先ほど、レールを掃除すると書きました。しかし、台風時は大量の雨が、ガラス窓にふきつけます。
通常の雨量なら問題ありませんが、台風時はサッシの性能を超えて、雨が降る可能性もあります。「(雨水の量) > (水を捌く量)」
このような場合は対策が必要です。
室内に新聞紙や雑巾などを詰め、室内に雨水が入ってこないように対策をしてください。
賃貸不動産の管理会社は台風が近づくと、空室の部屋を巡回して窓枠レールに新聞紙等を詰める作業を行います。
3.停電に備える台風対策
1)オール電化の家庭はカセットコンロを用意
台風で停電することを前提に考えましょう。最近ではオール電化の賃貸不動産(アパート・マンション)も増えています。
停電時はIHヒーターが使えなくなります。
カセットコンロを用意しておくと便利です。IHとガス兼用の鍋なども忘れずに準備しましょう。
停電するとお湯も出なくなります。カセットコンロがあるとお湯を沸かして、体を拭く程度はできるようになります。
2)飲用水・食料は停電を前提に購入
食料を購入するなら、パンやカップ麺など停電しても調理できるものをお勧めします。
冷凍食品を購入される方もいますが、停電すると冷蔵庫が使えなくなります。(湯銭で温めることができるのはO.K.)
また、最近の賃貸不動産(アパート・マンション)はポンプで各階へ水を送っている造りがあります。
停電すると、ポンプが止まってしまい、水がでません。飲用水の準備を忘れずにしましょう。
また、バスタブに水を溜めておくことをお勧めします。水が出なくなった際、トイレを流すのに使用できます。
3)モバイルバッテリーの充電を忘れずにする
モバイルバッテリーは充電しておきましょう。
今やスマホは安全確保に必要なアイテムです。安否の確認や災害情報の検索、暗闇でのライトの使用。
災害時にはバッテリーがなくなってしまうと、命に係わることもあるかもしれません。
那覇市の不動産屋「合同会社ピエス」からのコメント
コメント
今回は台風対策につて書きました。沖縄は台風の通り道。台風に慣れてしまって、ついつい台風対策が後回しになる方がいます。台風が近づいた際は、しっかりと台風対策を行ってください。また、火災保険に自然災害に対する補償がついているものもあります。更新忘れがないかぜひ確認をお願いします。